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若手社員日誌 「日本ログハウス協会、福島県応急仮設住宅建設の現場」

2011年6月17日 11:04 AM カテゴリ: info 仮設 / 災害関連

現在、福島県応急仮設住宅建設工事の一部を日本ログハウス協会東北支部(株式会社グリーンライフ、株式会社ダイテック、共力株式会社、株式会社BESS-L、株式会社芳賀沼製作)の5社で請負っています。

すでに二本松市大平農村広場66戸、二本松市杉田農村広場64戸、本宮市恵向公園128戸、伊達市伏黒102戸の建設が進んでおり、これから南相馬市鹿島区牛河内の建設が始まるそうです。

本社内の仮設住宅の私の仕事も整理がつくようになり、6月16日、ようやく現地に出向くことができました。

下の写真は本宮市恵向公園、二本松の大平農村広場・杉田農村広場の現場様子です。

【本宮市恵向公園の現場】

大型クレーン車は2台稼働中。

大勢の職人さんが土台入れ、ログ組立、屋根取付等に分かれており、黙々と作業を進めておりました。

写真はログ組み途中のログ壁です。こうのように現場では1段1段ログを積み上げています。

ログとログの間のシーリングの状況です。通常、このシーリング作業はログ材加工の工場にて行われるのですが、今回は現地にて行われています。取り付る作業は、手先が器用な女性陣が大活躍していました。

(ちょうど屋根がかかったところの様子)

ログ壁がそのまま構造材になっています。

(このタイプのログは土台入れからログ組み立てまで、1日1棟のペースでできている)

この写真の長屋は、2DK(30㎡)の4世帯が入る間取りになっているそうです。ほかの間取りにも1K(20㎡)や2LDK(40㎡)を組み合わせた長屋がありました。

【二本松の大平農村広場・杉田農村広場の現場】

(外装は木材保護塗料を塗っています。)

またこちらの大平農村広場・杉田農村広場の現場では、ログ組み立てが終わり内装工事、塗装工事、設備工事に入っていました。

(天井の断熱材入れの様子)

波状の屋根下には、熱伝導を抑えるため、遮熱シート(銀色のシート)、断熱材(グラスウール)、通湿シート(透明なシート)、カラー合板(白色)の順に入れ断熱効果を高めています。

(床板の張り付けをする大工さん)

室内には、いい木の香りが広がっています。ログ材は県産材、国産材スギを使用しているそうです。

再利用可能なログ材は仮設住宅の役割を終えた後も、公共施設へ転用して地域に役立てたり、

解体運搬ができるので個人への受け渡しも可能になるのでは?とログハウス協会東北支部さんが話していました。

確かに地域の集会場やちょっとしたコテージになりそうですね(^^)

*

今回、実際に現場をみてみると会津・中通り・浜通りの職人さんが集まり、この建設に携わっている方々全員が一致団結していると改めて感じました。

津波や原発事故の影響で長期間、避難生活をする方もいらっしゃると思うので、応急仮設住宅といえども少しでも住み心地のよい集合住宅になってほしいなと思います。

現場の職人さんもこの季節は蒸し暑い中の作業です。水分補強も忘れずに体に気をつけてがんばってください。

文責 佐々木かおり

2件のコメント

  1. 6月20日、大平の仮設ログ現場を見に行ってきました。とても仮設とは思えない、立派な建てものでした。

    コメント by 植木信夫 — 2011年6月22日 @ 9:45 AM

  2. 植木さん、ありがとうございます。仮設住宅へ入る方が居心地の良い、安心できる建物ができればと思います。伊達や南相馬の地域も建設が進んでいるので、進捗情報を掲載していきたいと思います。

    コメント by 芳賀沼製作 佐々木 — 2011年6月27日 @ 3:55 PM

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