〒967-0026福島県南会津郡南会津町針生字小坂40-1 tel 0241-64-2221 fax 0241-64-2223
email info@haganuma.co.jp

若手社員日誌 「Y様邸ログハウス上棟式」

2011年5月16日 10:23 AM カテゴリ: レポート from 現場

Y様邸ログハウスの上棟式が10日に行われました。

午前中は、私も取材をしたり、現場の片付け、仮釘外しを手伝ったりしました。

なかでも取材中に一番気になったのが、チムニー(エントツ)の長さです。離れた道路からY様邸が見えてくると「意外とチムニー長いな~」と感じたのですが、Y様邸の近くの橋の上からみるとチムニーの長さがジャストになったんです。

ちょうどストーブ業者さんがいたので聞いてみると、チムニーは180cmある男性より高いそうです。本来はストーブの薪が燃えるのにチムニーの長さが関係あるのですが、美的センスを問われるというか‥チムニーの長さや位置決めがポイントになるらしいですよ。距離で見え方・建物の印象が変わることを知り、エントツも奥が深いんだな~と感心しました。

上棟式は15時から行われました。私は入社してからの初めての参加です。

上棟式は、建築に携わる職人さんがキザミが終わり、建てはじめてからいよいよ棟上げをするにあたり、施主さんと一緒にこの建築が無事故、無事に完成することを願うものなんだそうです。以前、社長から上棟式の由来を聞いたことがあったのですが、古来は極めて稀で、平安時代から鎌倉初期に主に宮中関係、神社仏閣などで行われていた祭儀がもととなっているそうで、立派な家を建てるようになった江戸時代から一般庶民に広まったそうです。

(会場の準備をする大工さん)

住宅は大工によって建てられますが、そもそも大工とは宮中において「おうだくみ」という造営を司る官名なんだそうですよ(^^)

上棟式にも地方によってやり方が異なるようで、本式とか略式など祭儀の進め方も違うようですが、どのやり方も棟梁(むなばり)をのせる儀式を中心に真心を込めて行うのは変わりないそうです。

(準備ができた!お供え物には、図面や差し金、ゲンノウも一緒にあげる)

15時になると施主さん、電気屋さん、基礎屋さん、はっぴを着た芳賀沼の職人3名が2階に上がりました。祭主は棟梁(芳賀沼の大工)が行いました。

(祝詞を読み上げ、一礼二拍手をして工事の無事を祈ります)

建物の四方には、隅餅が置いてあります。槌打の儀では、そこにお神酒と塩をかけ、棟梁が「エイ!エイ!エイ!」と3回ゲンノウで打ってから隅餅を下に撒きます。

昔から、その4か所にある隅餅を拾うと、男の子が生まれるといわれて、これから産む予定の女性4人が喜んでもらっていました。

(ゲンノウを打つ様子)

上棟式が(本来の式)が終了してからいよいよ散餅と散銭です。みなさん、福をもらおうと「わ~」と声をかけ拾ってました。

地方によってはお菓子を配るところもあるそうですよ。

(カメラに素敵な笑顔をくれた女の子。お餅のいっぱい入った袋を嬉しそうに持っていました。)

直会(なおらい)までがいわゆる上棟式。お神酒とおいしい食事をいただきました。ごちそうさまです(^^)

そして、取材していた昼間に余談で酒豪なんですとYさんに話していたら、帰りにYさんに寄居の日本酒をもらっていまいました。驚いたんですがありがたく頂戴しました。本当にごちそうさまでした。

文責 佐々木かおり

植木夫妻の家づくり日記 後編 「テレビ台の制作依頼 浪江町からの家族との出会い」

2011年5月9日 8:42 AM カテゴリ: レポート from 現場

4月 テレビ台の制作依頼 浪江町からの家族との出会い

■テレビ台の製作依頼

美郷の家を浪江町の家族の方たちに貸してから2週間近く経ち、やっと福島に行くこととなった。2か月ぶりだ。今回はまず芳賀沼製作を訪ねた。美郷の家にも地デジ対応のテレビをいよいよ設置することにし、取り付けは星さんに、テレビを載せる台は湯田さんに制作してもらうことにしたからだ。そのため、アンテナとテレビは私たちで今月購入した。

それとは別に、芳賀沼製作で、震災後の様子も聞きたかったこともある。最初に社長宅に立ち寄り、久しぶりに社長のお母様に挨拶をした。その後、作業場で湯田さんに会ってテレビ台の大きさを指定した。事務所の方にも挨拶をすませた後、はりゅうウッドスタジオの滑田さんと会った。
滑田さんも忙しそうで、「これから、避難者向けの仮設住宅建築のためにスタジオも協力することになった」とのこと。郡山と三春に4000棟を建設する予定で、これから急いで設計に入るそうだ。家を無くした被災者のためにも頑張ってほしい。
お昼は田島駅前の柏屋で蕎麦を食べて、会津若松に向かった。 (続きを読む…)

現場の様子 埼玉県Y様邸ログ

2011年5月6日 8:02 PM カテゴリ: レポート from 現場

本日の現場様子です。順調に2F柱まで組立てました。(撮影:田口)

若手社員日誌 Y様邸丸太積み始まる

4:28 PM カテゴリ: レポート from 現場

ゴールデンウィークですね!みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか?

私は子どもの日である5日、埼玉県寄居町Y様邸丸太ログの取材にいってきました。

(先日まで行われていた基礎工事)

(5/4 土台入れの様子)

5/5は積み方2日目で、3段目~1F天井下までのログを積み上げていました。

大工さん、電気屋さん10名がいたので大賑わいです。

下の写真はドリルで穴をあけ、ダボとなる10mmの鉄筋を入れる大工の文三さん。

材料加工段階で15mm通しボルト用の穴を開けていたので、さらにその通しボルトを土台から1F天井部分まで入れると、相当な構造の補強となるそうです。

(横は丸太でがっちり、縦は通しボルトでがっちりになるのかしら?!建物が頑丈そう)

(私が手押してもびくともしない)

中でも電気の配線がログの中を通っているのは驚きました。

1段1段積み上げるごとに、電線も通さなければならない。大工さんと電気屋さんとの共同作業なんですね(^^)

10時の休憩中に、電気屋さんと話していると、なんと施主さんのYさんだったことがわかりました。

Yさんは以前、埼玉で角ログを建てる際に電気業者として手伝ったことがあるらしく、たまたま書店で地球丸社発行の“夢の丸太小屋に暮らす”という本を手にとった際に、「あ、あのとき、一緒に仕事した会社だ」と芳賀沼製作の記事を読んだそうです。

これも何かのご縁なのか丸太のログを一緒につくることになるとは‥不思議ですね。なんだか、とても素敵な出会いだなと思いました。

(自らログを組み立てるYさん)

(両手でログの感触を確かめている)

Yさんから聞くと、住宅地にログハウスが珍しいのか周辺住民の方が、窓から見ていたり、見学しに来たりするのだそうです。

国道で私が写真を撮っていると、横を通った消防車に乗った消防士さんも、「何やっているんだろう?」と物珍しそうに眺めているのをみました。

やっぱり高台に建っているので目立つんですね~(^^)

(1F部分、9段目まで上がった様子)

本日、2F部分を組み立てていると聞いているので、さらに目立っているのではないかと思います。

毎日の進捗が楽しみな私のレポートでした。

文責 佐々木かおり

現場の様子 茨城県東海村O様邸

2011年4月29日 4:36 PM カテゴリ: レポート from 現場

平成13年に増改築工事をしました、O様邸の改修工事の様子になります。

O様の住宅では、この度の震災で屋根瓦が落ちたり、大谷石の塀が破損してしまうなどの被害がありました。そのため今回、屋根は銅板葺替えを行い、塀は木格子に取り替える工事を行いました。

なお瓦や大谷石のブロックは捨てるのはもったいないということで、O様邸の外構で再利用しました。石の間には“龍の髭”を植えました。

若手社員日誌 「10坪HOUSE、カーテンの取り付け」

2011年4月27日 7:04 PM カテゴリ: レポート from 現場

今日は、社長からの「10坪HOUSEのカーテンを仕裁てて実際に自分で取り付けてみたら」と言われたので、メジャーで寸法を測り、田島のホームセンターにいってカーテンレールとカーテンを購入して取り付けました。

(←以前からカーテンを取り付けたかった私です)

「よし、ひとりでやってみよう」と思ったものの、一人でレールを取り付けるのって結構難しいんですね。2か所取り付けたら腕がパンパン、運動不足をひしひしと感じました。

(レースで明るなったかな?なんだか生活感のある部屋になったような)

10坪HOUSEのほかの写真はこちら。

(じつは現在、はりゅうウッド村の事務局、ちょっとした集会所となっています。)

2年前に本社敷地内に建てた住宅で、はりゅうウッド村に住みたい方向けに提案してみた簡易住宅です。

昨年の冬、夏は1年間通して、断熱効果はどうか、結露はしないかと実験していました。

暑さ寒さにも負けない断熱効果があり、結果は室内の結露は見られず、なかなかの快適さでした。

私が住んでいるアパートより広いなーなんて‥。地代は年間10万くらいなので、都会在住の方など、週末だけ針生にきて農業をしたい方などにおすすめですね(^^)

300HOUSE1 300HOUSE2 ←この10坪HOUSEの平面図などはこのpdfデータに載ってます。

*

はりゅうウッド村の様子ですが、はりゅうスタジオさん脇にあるサクラの木はまだ咲きそうにありませんが、国道わきのタンポポやスイセンが咲き、ようやく春の訪れを感じるようになってきました。

もしかしたらゴールデンウィーク後が花見時期?!こんなことをいっていると雪の降らない、温かい地方の方に笑われそうだなと思いながら今日の日誌は終わります。

近いうちに、2011年春のはりゅうウッド村の写真が撮れればと思います(^^)

文責 佐々木かおり

埼玉県寄居町、丸太ログの地鎮祭様子

2011年4月14日 5:00 PM カテゴリ: レポート from 現場

本日、埼玉県寄居町のY様邸丸太ログの地鎮祭が桜舞う中で行われました。

(工事の無事を祈って、鍬入れをした施主様)

植木夫妻の家づくり日記 後編 「東北大地震と原発事故」

2011年4月7日 8:22 AM カテゴリ: レポート from 現場

東北大地震と原発事故

未曽有の大災害となりました。死者・行方不明者が3万人を超え、さらに多数の避難者が、避難先を求めて現在も移動し続けているニュースが毎日のように報じられています。
津波・原発の影響で被害を受けた浜通りの自治体のほとんどが、福島県内のほかの市町村に役所機能を移動したとのこと。
会津にも多くの自治体が本部を移し、芳賀沼製作でも被災された方を受け入れる体制を整えていると、伸さんから聞きました。
私たちも、「被災された方に何か応援できれば」と思い、美郷ガーデンシティイの自治会の理事長さんに連絡をとってみました。そして、私たちの家を避難された方に提供したいと申し出たところ、早速数日後、「知り合いの浪江町の人を受け入れていただけないか」と電話がありました。
浪江町の役場が隣の二本松市東和地区に移設されたこともあって、二本松市・福島市に多くの浪江町の方たちが避難されているらしいのです。
私たちも月一度しか福島に行くことができない状況の中で、福島の人たちに何とか支援できないかと思っていたので、しばらく家をお貸しすることに決めました。
ただ地震後、私たちも家に行っていないので、まずは家の鍵を理事長さんにを送り、中を確認していただきました。
内部は、ひな人形が少しズッコケていたのと棚の上の不安定なものが2、3個倒れたり、落ちていただけで、ほとんど問題はありませんでした。あの横浜の社宅の家でもかなり揺れたのに、これだけで済んだなんて……。改めて、芳賀沼の家の強さを確認しました。
紹介されて私たちの家に早速入った避難者の方たちは、「こんなに良い家を借りていいのですか?」と恐縮して、連絡してきました。
「私たちが月に一度行く時、そちらに一緒に泊まることになりますが、それでいいのなら」という条件で、しばらくこの方たちに住んでいただくことになりました。
今月は、22日に福島に行く予定です。その時に、その方たちと今回の事故についてお話できるでしょう。
大地震という思いもかけない災害から、また思いもかけない方たちと知り合うことになりました。浪江町の方々とのお話は、日誌で今後掲載していきます。私たちの……芳賀沼製作の家が、被災された方たちを少しでも癒せればと願っております。
ふるさと

次回は、「地デジアンテナ設置の依頼と、浪江町の方との出会い」

現場の様子 猪苗代W様邸新築

2011年4月5日 3:26 PM カテゴリ: レポート from 現場

本日から福島県猪苗代町W様邸、基礎工事が始まりました。

今日、明後日と砕石を入れる予定です。

研修日誌 「ログの製材、まわる円柱加工機」

2011年3月30日 6:21 PM カテゴリ: News / お知らせ,レポート from 現場

これはなんでしょう?そう、これが芳賀沼の働き手のひとり、円柱加工機です(^^)

昨日から、Y様邸ログ材の円柱加工がはじまりました。

鉢巻きがトレードマーク、大工の兼美さんが荒削りした原木を手押しでセットしています。

カメラには写っていないのですが工場長が機械をコントロールする電源を押すと、このオレンジ色の上ローラーが時計回り、下ローラーは半時計回りでまわり出して、自動的に原木が流れ出します。

(円柱加工機中央部)

加工機中央部では荒削りからΦ280mmの円柱に削り取られます。太いホースは、舞ってしまう木のおが屑を瞬時に吸い取ります。

すると、きれいに円柱に削られた丸太は、次の加工工程へ。

上ローラーの間に付いているプロペラみたいな刃で、丸太を重ね受けとなるヘコミを削り入れます。

そして下ローラの間に付いているの鋭い丸刃は、背割れを防止する切れ目を入れるのです。

さすがマシンカット、1本の丸太を加工するのに3分もかかりませんでした。

長い丸太は近くでみると、どっしりとした迫力があります。これから大工さんが、製材したログ材の墨付け、加工をするそうです。ログ材の手キザミも初めてみるから面白そう(^^)時間をみて、工場にお邪魔しようかなと思います。

(夕方17:00の工場様子)

文責 佐々木かおり

« 前ページへ次ページへ »