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研修日誌 「ログの製材、まわる円柱加工機」

2011年3月30日 6:21 PM カテゴリ: News / お知らせ,レポート from 現場

これはなんでしょう?そう、これが芳賀沼の働き手のひとり、円柱加工機です(^^)

昨日から、Y様邸ログ材の円柱加工がはじまりました。

鉢巻きがトレードマーク、大工の兼美さんが荒削りした原木を手押しでセットしています。

カメラには写っていないのですが工場長が機械をコントロールする電源を押すと、このオレンジ色の上ローラーが時計回り、下ローラーは半時計回りでまわり出して、自動的に原木が流れ出します。

(円柱加工機中央部)

加工機中央部では荒削りからΦ280mmの円柱に削り取られます。太いホースは、舞ってしまう木のおが屑を瞬時に吸い取ります。

すると、きれいに円柱に削られた丸太は、次の加工工程へ。

上ローラーの間に付いているプロペラみたいな刃で、丸太を重ね受けとなるヘコミを削り入れます。

そして下ローラの間に付いているの鋭い丸刃は、背割れを防止する切れ目を入れるのです。

さすがマシンカット、1本の丸太を加工するのに3分もかかりませんでした。

長い丸太は近くでみると、どっしりとした迫力があります。これから大工さんが、製材したログ材の墨付け、加工をするそうです。ログ材の手キザミも初めてみるから面白そう(^^)時間をみて、工場にお邪魔しようかなと思います。

(夕方17:00の工場様子)

文責 佐々木かおり

芳賀沼製作研修日誌 「えらべる自然木の宝庫」

2011年3月29日 2:14 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

この倉庫のなかにあるのは、5~7年ものあいだ、工場内の敷地で自然乾燥させた県産材(二本松産・南会津産)の赤松です。原木の皮むきを行い、今月初めに倉庫のなかに移行していました。

節のある曲がり木や、大小様々な大きさの丸太がありますので、希望されるお客様はここから自由に材料を選べます。今回の大地震で、建築業界ではさらに資材・材木不足となっていますが、本社では、現在品薄になっているヒバ材・ヒノキ材等もありますので、豊富な種類から材料を選ぶことができます。製材工場のある工務店ならではなのかな(^^)

材木・製材工場に興味のある方は、見学も可能なので、ぜひ本社へご連絡ください。

文責 佐々木かおり

芳賀沼製作研修日誌  「猪苗代Y様邸 手キザミ加工・墨付けの様子です」

2011年3月28日 5:39 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

今日の南会津の天気は晴天です。

ここ数日間は、朝晩の冷え込みは続いておりますが、昼間は暖かい日差しが本社事務所にも差し込み、春が近づいているように感じます。

今回の大震災で南会津町でも、被災者の方の受入を行っているそうです。

詳しくはこちら、南会津町HP(http://www.minamiaizu.org/)をご覧ください。

2・3日前から、南会津町内のガソリンスタンドで待ち時間なしで給油満タンにできました。大型スーパーやホームセンター、小売店でも過剰な物資不足の状態はなくなったようです。やっと供給が需要に追い付いてきたのだなとひとまず安心です。

先週から「不安な顔しててもしょうがないぞ~」と自分に言い聞かせて仕事をしています。

(‥といいながらも仕事の休憩中には、オンラインテレビやインターネットで最新情報を見るなど常にアンテナを張っているんですけどね。笑)

『がんばっぺニッポン!がんばっぺ福島!』と強く思いながら、やるぞ~との気持ちでいっぱいな私です(^^)

*

さて、本日の工場内の様子です。

4月から工事が始まる、猪苗代Y様邸の手キザミ加工・墨付けの写真になります。

午前中工場にいくと、大工の星さんが梁に墨付けを行っていました。

(先日、手キザミした材料)

工事は除雪を行ってから基礎工事に入るそうです。Y様邸は、猪苗代湖や磐梯山が見える自然豊かな丘に建つので、どんな住宅になるのか楽しみです(^^)

文責  佐々木かおり

植木夫妻の家づくり日記 後編 「2月 国分さん美郷の家に来る」

11:25 AM カテゴリ: レポート from 現場

2月 国分さん美郷の家に来る

■国分さん夫婦、美郷の家を見学

1月の末、ついに新車が来た。アイドリングストップができるダイハツから発売されたばかりの「ムーヴ」だ。
発進する時、ちょっと車が飛び出すのが気になったが、高速を走っていても前のものよりも振動も少なくて、乗り心地はいい。
2月に入って国分さんに連絡をしてみたら、「夫婦で美郷の家を訪ねたいのだが……」と言われた。古民家を解体した跡地に、ゲストハウスのような小さな家を建てたいので、参考に見学したいとのことだった。
奥さんが特に、木をできるだけ使った家にしたいという要望があるようで、18日の早朝に美郷に行くと伝えると、「その午前中に訪ねます」とのこと。先月約束したスタットレスタイヤも引き取ってくれるという。
18日4時半に出発し、9時過ぎに美郷に到着。早速国分さんに電話連絡すると、10時半過ぎに奥さんとともに軽トラで訪れた。夫妻で家の中を見てまわる。奥さんは無垢材が気に入ったらしく、しきりに「ウチもできるだけ無垢板を使いたい」と言っていた。見学後は、タイヤを軽トラに積み込む。
今回は特に畑の仕事はないのだが、「今日は敷地内にあるテレビアンテナを少し移動しようとしている」と言うで、午後にお宅に伺うことにした。
昼食は「やまろくそば」で取り、道の駅で野菜を見た後は、コメリで妻が欲しがっていた「洗濯物干し」を見てみる。
国分さんの家に到着すると、以前古民家と繋がって建っていた「古い家」がすべて解体されていた。そのすぐ後ろの小山の上にアンテナがあり、それを少し移動しようとしていた。
私たち夫婦と国分さん夫婦合わせて4人で、アンテナの位置を移動する。
作業を終えた後は、国分さん夫妻は「ゲストハウス」を建てる敷地に立ち、新しい家の概要を描いてみてくれた。平屋だが、リビング部分は私たちの家のように天井高にしたいという。そこで、私は「片流れの屋根」の家を提案してみた。
以前、訪ねた東海村の河野さん宅を思い出したからだ。リビングのあるところの屋根を高くし、他の部屋の高さを低くして片流れの屋根するというものだ。
敷地の上で、ああでもないこうでもないと、家のプランを話したが、面白かったのは国分さん夫婦の意見の相違った。
奥さんは「リビングは天井は高くして、木をふんだんに使いたい」と思いれはすごいのだが、国分さんは「でも予算もあるし……」と、けっこう現実的。私たち夫婦も性格の違いから、いろいろ揉めたので、二人のやり取りを笑いながら見守った。
最後に国分さんたちの参考になればと思って、芳賀沼製作で貰った「施工した家」の写真集を送ることを約束した。
新しい家のプランで盛り上がっているうちに日が暮れてきたので、帰り支度を始める。国分さんから「アンテナ移設のお礼」にと、二本松の酒「大七」と畑のねぎをいただいて、家に戻った。

■黒沼神社の神主さんから、薪を頂くことに……
翌朝は、妻がお雛様を出して飾りだした。古いお雛様は、いくつか道具が破損したりもしているので、一部補修をしながら飾った。後になって、妻はお内裏様とお雛様を逆に置いてしまったことに気づいた。関東では向かって左がお内裏様なのだが、妻は「京都風」にお雛様を左に置いてしまった。
雛飾りを終えて、私たちは黒沼神社へ、1月に神棚に飾った「お札」を納めに向かった。神主の半沢さんが笑顔で迎えてくれて、しばらく雑談をした、半沢さんは宮司の仕事の他に家の前の畑も耕していて、その話も出た。そうすると、ふと思い出したように、私たちに「間伐した木材がおいてあるのだが、お宅の薪ストーブ用に持っていかないか」といいだし、お宅の裏に積んである木材まで案内してくれて、「いつでも積んで行ってもいい」と言ってくれた。ありがたい。おまけに、大根までもいただいた。


ひとしきり話した後は、福島市内に向かった。昨日福島市内のタウン誌で見つけた寿司屋のサービスランチを食べに行こうと決めていたからだった。その寿司屋や「鮨鉄」といって福島の東口付近・日銀の福島支店近くにある。情報誌を見てきた人が多く、店は大混雑だった。ちょっと待たされたが、味はまあまあだった。


その後は「東京インテリア」で、リビングのテーブルの下に敷くカーペットラグを見てみた。今敷いているのは、間に合わせの安いラグなので、もう少し良いしっかりしたものにしたかったからだ。今回は見るだけにして、次回に購入することにした。
その後は、昨日妻が目をつけていた「洗濯物干し」をコメリで購入、夕食の材料も買って、いったん家に戻ってから、午前中伺った黒沼神社へ薪を少し頂きに行った。残りは次回来た時に、国分さんの軽トラでも借りていくことを半沢さんと約束して家路についた。
最後の日は、夕方私が横浜で用事があったので、早く福島を出発した。

さて、次回は、いよいよ地デジテレビを入れるので、「地デジアンテナとテレビの台の製作依頼のため、芳賀沼製作にまず向かう予定」だったのだが……。

その大地震は、福島に行く予定の1週間前に起きた。妻は横浜駅の地下街で呑気に買い物をしていて、一時、地下街はパニック状態だったという。もちろん携帯はすぐにつながらなくなった。すべての交通機関がマヒ状態に陥り、妻も帰宅にかなりの時間を要したそうだが、無事に帰宅した。私は電車がストップしていたので、ジョギングで家に戻った。
自宅についてからテレビのニュースを見て、あまりの惨状に唖然とした。すぐに福島の家が気になったが、混乱して電話もつながらない。ただ、福島市内は沿岸部ほどの被害がないので、大丈夫だろうと願うだけだった……。
3日ほど経って、美郷の販売センターと連絡がついたので、問い合わせみたら分譲地内の家屋の損傷はないという。ただ水道管がやられて断水状態が続いているということだった。
とにかく家そのものの破損はないので、ほっとした。しかし、高速道も通行止め、ガソリンも不足の状態のため今月の福島行きは見送った。しばらくして伸さんや湯田工場長に連絡がついたので、聞いてみると、芳賀沼製作所の社員は施工した家の点検・修理に駆けずり回っているとのこと。芳賀沼製作の家はしっかりとしているので、被害は少ないようだが、それでも大変だろう。
今福島は、「地震と原発の爆発」で、大変な状況である。何かできることがないのか、夫婦二人で考えながら毎日を過ごしている……。
○追記:被災された方々に、お見舞い申し上げます。
私たちは横浜に居て、何もできませんが、お知り合いで避難生活を送られて大変な方がいらっしゃいましたら、美郷の家を借り住まいとして提供したいと思いますので、お申し出下さい。

埼玉県Y様邸ログ材、乾燥機から出しました。

2011年3月24日 6:45 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

7日から、21㎥の米松を乾燥機に入れ、2週間フル稼働して人工乾燥させていました。

本日、乾燥機から外へ出しました。

今回のログ検値では、含水率12%~13%を示しておりました。

建築材‥18~20%、外装材18~20%、内装材‥8~12%が目安ですので、乾燥状態は良好です。

これから本社の円柱加工にてΦ240mmの丸太に加工します。

当社の円柱加工機は最大9.5mの長さまで加工でき、今回は8.4mまでの丸太を加工する予定です。

またその他のニュースとして、茨城県つくば市にあるO様邸ログハウスのエコポイントをようやく取得することができました。

芳賀沼製作 この一週間

2011年3月19日 9:55 AM カテゴリ: info 仮設 / 災害関連

3/11 (金)14:45 大地震が発生しました。

大きな揺れを感じた直後、建主様の安否を確認するため、すぐに連絡しましたが、電話がつながらない状況でした。幸いにも本社のある福島県南会津町針生は、 棚に並べた積み木が何個か落ちたくらいでした。つくば営業所のエコつくばは、震度6弱程度の揺れで棚から本は落ちましたが、建物の被害はありませんでし た。

翌日12日には従業員総出で、被害地であろうと思われるお客様210余名に1日中電話をかけていましたが、やはり、岩手県・宮城県のお客様には連絡が取れませんでし た。福島県浜通りも連絡が取れませんでしたが、福島県小名浜のS様とだけは連絡が取れました。「物は落ちたけど建物は、全然問題ないよ~。」との言葉を聞 いたとき、本当に嬉しかったです。

13日は、とにかくどこまで伺えるかわかりませんでしたが4班2人にわかれて、福島県郡山市・須賀川市・白河市・泉崎村・会津若松市、栃木県那須 町・さくら市・大田原市・下野市、茨城県つくば市・笠間市に伺いました。結果、23件伺うことができました。みなさん地震の凄さと怖さの話がありました が、幸い被害は少なかったようです。

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この一週間は、地震の応急処置な作業としてお伺いしました。

こ れからもより一層安心する家づくりに励んで行きたいと思います。

なお、資材がなかなか入らない状況ですが、芳賀沼製作でもできる限り最善を尽くし、復旧作 業に向かいます。緊急を要する方は本社0241-64-2221までご連絡ください。

芳賀沼製作・被災地からの情報発信

2011年3月15日 11:13 AM カテゴリ: News / お知らせ

福島県南会津町も被災者受け入れの準備が進んでいるようです。会社のログハウスも避難場所として提供しますのでご連絡ください。

芳賀沼製作への連絡
現在、芳賀沼製作への電子メール、電話共に、支障なく使用できる状況です。
芳賀沼製作連絡先
メールアドレス info(アットマーク)haganuma.co.jp
0241-64-2221
 
 
尚、現在も、被災されたお施主様に、地震の被害状況について確認を行っています。
今後も余震、二次災害が起こると思いますので、十二分にお気をつけください。

地震と津波の被害を受けた方々に心からのお見舞いを申し上げます。

2011年3月13日 12:05 PM カテゴリ: News / お知らせ,info 仮設 / 災害関連
地震と津波の被害を受けた方々に心からのお見舞いを申し上げます。
深い悲しみとともに、被災者の方々とそのご家族のことを思い、祈っています。
また、現在、被災されたお施主様に、地震の被害状況について確認を行っています。
しかし、電話が通じない場合も多いため、確認が進んでいません。
私たちからも今後継続的に確認のご連絡を差し上げますが、
もしこのHPをご覧になった方は、info(アットマーク)haganuma.co.jpまでご連絡いただけると幸いです。
まず、応急的な対処について、対応させていただいています。
※協力設計会社であるはりゅうウッドスタジオとも協力して確認作業を行っています。

●芳賀沼製作へのご連絡
現在、芳賀沼製作への電子メールは、支障なく確認できる状況です。
お電話の方は13日現在繋がりにくくなっています。
芳賀沼製作連絡先
メールアドレス info(アットマーク)haganuma.co.jp
0241-64-2221
南会津地域では、大きな被害はありませんでした。従業員、事務所、工場とも無事です。ご心配おかけしています。

芳賀沼製作研修日誌 「乾燥機はスチームサウナ?」

2011年3月9日 10:20 AM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

昨日は晴天。午前中の乾燥室の様子です。

おととい、Y様ログハウスの丸太の赤松を乾燥機に入れたのですが、

昨日、乾燥室にはじめて入ってきました。乾燥ってなんだろう?根本的な仕組みが分かっていなかったので、社長と工場長に乾燥機をみながらのレクチャーをお願いしました。

*

まず乾燥機の種類からです。乾燥機の種類は大きく4つにわかれるそうです。

【熱源の利用法】

直接加熱式(燻煙式・完全燃焼ガス)

間接加熱式(蒸気式・焰道式)

【空気の循環法】

自然循環式(自然換気式、自然対流式)

強制循環式(外部送風式、内部送風式)

乾燥機の種類だけでもこんなにあるのかと思ったのですが、芳賀沼の乾燥機は、間接加熱式の蒸気式らしいです。

蒸気式とは、ボイラーで発生した蒸気をヒーターに送って乾燥室内を加温する方法です。

ボイラーを回す燃料の経費がかかってしまうので、乾燥経費が割高になってしまうと聞いたのですが、

製材加工、乾燥まで行う工務店はなかなかないので時間をかけて素材づくりをしているんだなと思いました。

*

(乾燥室のエントツから蒸気がでてます。外に蒸気を出しているのかな?)

「すごーい、煙がもくもくだ」と思いながら、乾燥室裏側の様子をみせてもらいました。

(熱風と独特な木の香りがします。)

ドアへ手を伸ばすと熱風で驚いたのですが、

原木が入っているボックス部屋の中で、蒸気がまわっているそうです。

蒸気を入れることを「蒸射」というそうで、室内の温度は90℃にも達しているんだとか。

(ここで温度や乾燥室の状態を数値でみる。)

(蒸気でいっぱいの乾燥室内をみる社長。)

乾燥機のなかの大量のスチームによって、原木が蒸されて応力抜き(=木のねじれを減少)をしたり、ヤニ抜きをするそうです。

24時間の蒸射を終えた午後には、乾燥室脇にあるバルブを開けて乾燥室に溜まった水(木酢液;もくさくえき)を出しました。

赤褐色の液体が木酢液。蒸気と木の中からでる水分らしいです。

人がサウナに入ると、スチームで蒸されて汗をかいて体の内側からきれいになるように、原木もこの乾燥機のなかで体調を整えているんだなと思いました。

乾燥から出した原木は5mmくらい縮んでスマートになって出てくると聞き、「ここに入ればやせれるぞー」と笑いながら言う社長と工場長に「もう!」と笑いながら怒ってしまった私です(^^)

このあとは、蒸気を出すのをとめて、最低2週間は90℃で温度保って木を乾燥させるそうです。

乾燥機の仕組みをちょっと知れて得した気分でした。乾燥の仕上がりがどうなるか楽しみです。

文責 佐々木 かおり

工場写真 乾燥室フル稼働中

2011年3月7日 3:41 PM カテゴリ: レポート from 南会津の工場

本日、寄居町のY様邸の赤松を乾燥室に入れました。

丸太積み上げ中の写真になります。8段目まで積み上げました。

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